KOUBE’s diary

たぶんゲームのことをメインに書く。

GreenHell 感想【ネタバレ注意】

GreenHellってなんじゃいという人もSteamの説明文読めば一発で理解できるね!

サバイバルゲームはゾンビ有りも無しも好きなのでアーリーアクセス始まってすぐに買ったんですが、当時はコンテンツが少なかったのと難易度も易しかったので特にやることもなく積みゲーになってました。

Steamニュースでアプデ情報だけを見る期間が続きましたが、ストーリーが実装されて一年くらい経つのでそろそろと思い再トライ。

ストーリーが思ったより良い出来に感じたのでブログネタにします。そうでもしないと更新する機会がないですね。

 

 

しかし正式ローンチした後も結局ヌルゲー感はあるというか、栽培要素が追加されて中盤以降の難易度は更に下がったような....。

f:id:KOIBE:20201213210818j:plain

山のように実るバナナ

サバイバルゲーあるあるとして序盤のプレイが安定期に入るまでが面白さのピークというのはあると思いますが、GreenHellはそういった面白さに欠く印象はあります。

熱帯雨林ですから生き物やら植物が豊富で、使い方さえ分かっていればそこまで困らないというのはそれっぽい....んですかね。

先住民が普通にいる地域だと考えればそんなものでしょうか。

結局、各種治療のプロセスやバッドステータスが多様かつリアルなところ以外は特筆すべきことのない”普通に面白い”くらいのゲームな気もします。グラフィックの割にかなり軽いのでそこは良いところですけどね。

なんだかな~と思いながらだらだらストーリーモードを進めていましたが、物語が進展するにつれてちょっと意外性のある話になりました。

 

 以下ネタバレ

 

 主人公はジャングルに夫婦でやってきた研究者であると最初に説明されます。

接触部族とコンタクトをとってやりたいことがあるという導入があり、妻だけが先住民の集落へ単身乗り込みます。

そしてn日後に妻からの無線をうけて主人公が助けに向かいます。

その道中で何者かに襲われ、逃げる際中に崖から池に落ちるまでがチュートリアル

ここまではアーリーアクセス時点で実装されてましたね。

てっきり妻を見つけ出してアマゾンを脱出するだけだと思ってたんですが、そうではありませんでした。

ありていに言えば主人公は頭おかしくなってたってやつでしたね。

時系列*1

2013年

主人公たちの初アマゾン冒険。出会った先住民たちの本を出版。

先住民は病気に罹らないとか色々書いて注目されるも、肝心の健康の秘訣が何も明かされないため酷評される。

のちに妻がガンであると判明。治療費で多額の借金を負う。

2016年

二度目のアマゾン冒険。

酔狂な製薬会社が出資するので先住民たちの秘密を探って欲しいと依頼。

2017年

ガンをはじめ、あらゆる病気を治療できる夢の薬の成分を発見。

臨床試験を短縮して本格生産開始。

この薬で妻のガンも完全に治癒。

2018年

4月:新薬を投与した患者を中心に未知のウイルスが発見される

6月:ブラジル全土に感染拡大

9月:国境を越えて南米全土に感染拡大、死者約2000万人

当然妻も感染しており、昏睡状態に陥ります。余命六ヶ月の宣告。

主人公は製薬会社のチームとともに再びアマゾンへ。(三度目)

11月:製薬会社のチームは解決策の発見を諦め撤退、主人公のみ残留

 時系列ここまで

 

チュートリアルは二度目の冒険の記憶であるようです。

ゲーム開始時に湖のほとりで目を覚ます主人公は諸々の記憶を完全に失っています。

三度目の調査に向かったのち、主人公は自身の発見に責任を感じ発狂しかけて湖に落ちたようで、ここで湖に落ちた事実と過去の冒険の記憶が混線しているっぽい。(実際のゲームプレイと齟齬が生じるので断言はできませんが)

無線で妻とやり取りをしますが全て妄想で、妻は同行していません。(病院で昏睡していますから)

プレイヤーがジャングルを徘徊しストーリーを進めるにつれ主人公は徐々に記憶を取り戻し、プレイヤーも事の真相に気付きます。

f:id:KOIBE:20201213221411j:plain

一面すべて死体袋。妄想上の妻が「私にはそれだけの価値があった?」と問う。

スクリーンショットのシーンでは思わずぞわっとしました。

夢の新薬を発見したせいで先住民たちの元へ大勢の人間が詰めかけ、先住民たちはその対応で分裂した末に外部に対立的な派閥を残して全滅したことも示唆されます。

妻を救う行動の対価はあまりに重すぎ、主人公は調査チーム撤退前から精神的に危険な状態であったようです。

ここで治療薬を見つけて脱出するとグッドエンド。

発見できないとバッドエンドとして発狂した主人公は再び湖に落ち、振り出しに戻ります。

明暗を生かした演出が不気味さや恐怖をよく表現していて驚きました。どちらかといえばストーリーゲーだったのか....。

開発元のCreepyJarはDyingLightの開発チームに所属していたそうですが、DyingLightのストーリーに負けない魅力を感じました。

f:id:KOIBE:20201213222559j:plain

DyingLightでみた感がある隔壁。感染拡大防止のためのもの。

次に何をすればいいのかイマイチ分かり辛い局面もありましたが、ストーリー後半ではサバイバル要素が邪魔にならないように配慮も感じられて好印象。

定価でオススメするのかといわれると若干微妙ですが、COOPモードも実装され無料DLCのアナウンスもありましたからまだまだ今後に期待です。